思い出せば、2004年の8月にフランス語の勉強を始め、フランスでの生活も結構な年月が過ぎましたが、振り返ってみても自分にとってはフランス語は難しい言語の一つでした。
難しさに何度も諦めそうになりましたが、何があっても諦めずに毎日コツコツ続けたお陰で何とか今のレベルにまでフランス語を上達させることができました。
特に、自分は読解力に自信がなかったので、フランス語も当初は今現在の様に何の不自由もなく喋れるようになるとは夢に思っていませんでしたね。
こんな普通の凡人の自分だからこそ、才能ではなく努力と根気で言語は絶対に喋れるようになると言えます。ほんとに喋れるようになりたい人、諦めずに頑張りましょう!!
ここでは自分流の勉強のコツと期間の目安を簡単に下に記しておきましたの是非参考にしてみてください!
1.一般的に必要な留学期間
所謂、密にフランス語勉強をしてきた期間に関して、まずベースは、自分の場合、フランス留学前に独学1年半。留学前の独学は是非是非お勧めします!
留学前の独学については、こちらのリンク内で詳細を説明しています。https://carnetsdeloulou.com/study-alone/
その後フランス語学留学1年半、んで、フランス語を使いながら仕事を海外で1年、 そして今回の2回目の留学で語学留学とフランスの大学合わせて2年です。ですので、フランス語を意図的に勉強してきた期間は、独学の1年半と留学中の3年半、計5年です。
なので、まぁ自分の場合は、フランスで大学に行くのにかかった時間は、独学期間を除くと、必要な留学期間は2年。この頃に外国人の大学入学条件のDELFのB2を取得。
その後フランスで就職してますので、同様に独学期間除いて、3年半一生懸命勉強すれば、仕事をするには十分でした。ただ、3年半のうちの大学行ってた2年は、メインは専門の学問だったので、フランス語勉強は勿論ついでです。それでも、双方勉強はかなりしました。
語学勉強の目標は、日常会話が第一目標とすると、仕事ができるは第二目標でしょうか?
今自分が目指している目標が、完璧にフランス人のようにスラスラ喋れるようになる、ですが、これは第三目標ですね!独学中であれば、まず自分がどこにいるのか、またその後留学するなら留学してどこまで行きたいかを、まず考えてみて下さい。
①ちゃんとした日常会話レベル(留学1年) < ②仕事レベル(留学2年~3年) < ③フランス人レベル(長い海外生活+特別な努力必要)
勿論、自分が知らない専門的な知識が必要とされる会話はフランス人でも付いて来れませんので、ここでは除外します。
上の3つの目標は、木で例えると幹の部分。根っこから始まって、レベルが上がれば上がる程、いろんなものが見えてくる高いところに登れるっていうイメージ。専門的な知識は、横に広がる枝葉と考えて、あってもなくてもいい知識。勿論、そういう知識もあるにこしたことはありませんが、ここでは枝葉を含めた上達は考えないこととします。
ある程度、独学された人でお勧めの留学期間は、1年です。逆に最低1年は必要とも言えます。
逆にそれ以下は、特に6ヶ月以下の留学は意味があるかわかりません。フランス社会について、どういう生活をしているのかとか文化は理解できると思いますが・・・
最初の留学期間1年に口頭表現が鰻登りに上達し、口頭理解もある程度大きく伸びた感じがします。文章表現、文章理解は、少しずつ伸びていく感じで、急に劇的に実力アップした感が得にくいと思います。
また、1年後からは伸びしろが激減で、勉強しても勉強してもあんまり成長している感を味わえませんでした。ただ、それでも続けたお陰で今があります。成長のペースは、勿論、人それぞれでしょう。
2.カテゴリー別の伸び方
口頭表現、口頭理解、文章表現、文章理解と分けると、 最初の1年で普通に留学中に学校に通って勉強していれば延びる項目順位は、
- 口頭表現 → 最初の1から3ヶ月で劇的に伸びた感を味わえます!
- 口頭理解 → 最初の半年から1年くらいで。ただ、映画をおよそ理解するには1年の留学では不十分でした。
- 文章理解 → とりあえず授業で教材を沢山読むので、少しずつ着実に伸びていきます。
- (がなくて・・・、つまりは5番があまり伸びにくいということ)
- 文章表現 → これは添削をしてもらう人がいて初めて書くことになるので、一番練習する機会が少ない能力です。先生も何十人分の作文を毎回見てられませんからね・・・
※別の記事でそれぞれのカテゴリーを自分がどうやって伸ばしたかを具体的に改めて紹介したいと思います!
上のような順番になるのも、ある意味理屈にかなっています。まず、難易度は下のような関係があるからだと思います。
A. 表現は、自分の知っている言葉で作るのでできます。理解は、他人が作った表現を理解するので、自分の知らない言葉、表現があるの可能性があり、そういうのに出会った時に意味、内容を想像して理解できるかの能力も求められます。また、沢山そういう言葉があると、まったく理解できないこともあるので、理解はより難しいと思います。
表現 < 理解
B. 文書においては、細かい綴りや難しい記述のルール、文語特有のわかりにくい言い回しがあるので難しい。口頭は実際に目の前に人がいることを想定して話すのでスピードも重要な為、わかりやすい言葉、文章が多く使われる傾向がある為、より易しい。
口頭(易) < 文章(難)
なので、関係と難易度をまとめると、下のような感じになるかと思います。(文章表現と文章理解どっちが難しいかは一概に言えない時もあります。)
口頭 | 文章 | |
表現 | 1. 一番易しい | 3. 比較的難しい |
理解 | 2. 比較的易しい | 4. 一番難しい |
難易度と上達の速度は大いに関係あるので、この点を意識してフランス語を勉強すれば、皆さんが予定している留学期間内に自分の目標を達成しやすくなるんじゃないでしょうか?
最後に、
特に練習する機会が留学中でも少ない文章表現は、フランスの友達、彼女を見つけて沢山書いて訂正してもらえれば、すごく上達すると思います。
自分も実際、最初の留学期間には全然この点は上達しませんでしたが、2回目の留学最初の時期に大学入学との為に入学動機書を書きまくっていた時に彼女に訂正してもらっていたお陰で文章表現が飛躍的に伸びました。
後は、フランス語を使う仕事で書くフランス語を同僚に訂正してもらいながら、留学期間程密に訂正はしてもらいませんでしたが、時々見てもらいながら上達しました。
このカテゴリー4項目を意識して、それぞれのレベルがどの位なのかを見ながら勉強すれば、飛躍的に上達が効率よくできるようになりますので、参考にしてみて下さい!
皆さんが最高の留学生活をフランスで送れることを願っています!質問とかあればいつでも受けますのでおっしゃって下さい!